ちょうちん造形の製作工程

ちょうちん造形が出来るまで

ちょうちん造形イメージ(水都OSAKA)様々な技術が革新し、便利になった今の日本。「便利になりすぎて、人の価値が低くなってしもうた・・・」という職人さん。
ちょうちん造形の製作現場には、まだまだ職人さんたちの・・・、ヒトの技術が生きています。

御堂筋イルミネーション2010 写真撮影スポット最優秀作品「水都OSAKA」の製作過程を例に、ちょうちん造形ができるまでの過程をご紹介します。

■ (1) カタチを作る(造形の製作):

今回の「水都OSAKA」は、アーティストの桑山真弓さんが考え、生み出した作品です。一般的なちょうちん造形の製作現場では職人さんが主導して製作を行いますが、アーティストコラボレーション作品の場合には、アーティストとの綿密な打ち合わせのもと、作業が進められます。
まずは太い鉄筋を曲げる、切る、繋げる(溶接)。大阪の町工場で作られる、鉄筋造形の風景をご覧下さい。

■ (2) LED、電飾を設置:

次に中に光源を仕込みます。LEDや蛍光灯など、全体が明るく光る造形物仕上げるために、設置をおこなってゆきます。「どこに何を配置するのか?」職人さんの長年の経験が光ります。

■ (3) 幕を張る:

他にはないイルミネーションの特徴です。鉄筋のまわりに幕を張る作業。幕を通すと灯りもどこかやさしい雰囲気に変わります。

では写真付きでちょうちん造形ができるまでをお届けしたいと思います。

ちょうちん造形の製作工程

ちょうちん造形の完成には高度な職人技が生きています。
「曲げる」「切る」「つなぐ」といった単純な作業の組み合わせの先に、この造形は生まれています。

■ コンセプト・デザインの決定

作る1:図面

職人が製作を開始するまでには、コンセプトやデザインの決定が行われています。

デザイナーやアーティストにより立体や平面の状態で、形状・デザイン・コンセプトなどの指示が行われます。

■ 設計図を描く

作る2:基本骨組まず与えられるものは、完成作品の「イメージ図」であることがほとんどです。その形状をどのようにすれば造形にできるのか、鉄筋を配置した設計図を作成します。

鉄筋造形を知り尽くした職人だけが作ることのできる「設計図」。長年の経験が頼りであり、そのノウハウは企業秘密。
鉄筋造形の技術にかけては、おそらく日本で5本の指に入る職人さんです。

設計図ができあがったら、おおよその形状を骨組みしてゆきます。

■ 曲げる・繋ぐ

作る3:まげる

作る4:溶接

作る5:骨組み完成

次は順番に鉄筋を配置してゆきます。

どうすれば自然な形状を実現できるか、考えながら鉄筋を曲げてゆきます。作業時間と同じくらい、考える時間が必要なようです。

4mmから13mmという鉄筋は手で曲げることは不可能です。またすべての造形を1点生産を行っているため、必然的に手作業が多くなります。

作業効率を向上させ、商用ベースで製作可能にするため、様々な専用の工具を開発しています。

繋ぐ(溶接)作業は、製作作業で一番派手な作業でしょう。近くにいると火傷をしそうです。

カタチが少しずつできあがってきます。

■ 光源

作る6:LED

作る7:LED検討

幕造形は造形全体が光るイルミネーション。中には色々な種類の光源を入れることになります。

アーティストと綿密な検討を重ねながら、作品のイメージを作り上げてゆきます。

通常は幕造形内に光源を配置するのみですが、この作品では鉄筋で組み上げられた骨組みの下に金属製のメッシュを取り付け、LEDを配置しています。

■ 幕を張る

作る8:シート張り

作る9:光源完成

中身が仕上がるとようやく表面の作業に取りかかれます。

表面にはテント生地を特殊な方法を用いて溶着します。溶着するための工具も特殊なものを利用します。
ちょうちん造形の幕を張るために特別に作らせたものです。

これら一連の製法と製品は、2009年PCT(国際特許)を取得することができました。名実ともに世界で唯一の独自技術であり、高度な職人技が披露される造形です。

追記 2013年1月日本国内の特許を取得することが出来ました。

画像では分かりづらいですが、ようやく完成イメージに近づきました。

幕張り作業と同時並行で、表面の塗装作業をおこないます。

■ 塗装

作る10:塗装1作る11:塗装2作る12:塗装3ちょうちん造形の表面塗装には様々な手法を用いることが出来ます。インクジェット出力をしたターポリン(テント生地)、エアブラシや筆などによる塗装、カッティングシートなどを用いた意匠など屋外看板用の技術を応用することが出来ます。

今回の「水都OSAKA」はアーティストコラボレーション作品。形状の一つ一つはアーティスト桑山真弓の指示によりイメージを作りましたが、次は造形に生命を与える塗装作業。
完成された作品の、色使い一つで大きく印象が変わります。

通常は職人たちによる作業が続くのですが、桑山が自らエアブラシを手に塗装をおこなってゆきます。

通常は表面シートをすべて張りつけた後に塗装を行う方が効率的ですが、今回は作品の仕上がりにこだわり、塗装を先に済ませたシートを張っていくという手間暇をかけた作業工程になりました。

職人曰く、「これだけ製作現場に近いアーティストはいないのではない」と、語っていました。

塗装の仕上がったシートはしばらく乾燥させます。微妙な色使いの解釈はさすがに職人さんでも不可能だったと語っていました。
今回は、幕張り作業と同時並行で、表面の塗装作業をおこないした。

■ 仕上げ

作る13:仕上げ1作る14:仕上げ2作る15:仕上げ3塗装済のシートを張りつけ、細部の色調整、作業中にできた傷などの補修作業をおこないます。

今回は波の内側に銀河をイメージするために、少し特殊な表面処理をおこないました。

塗装の表面を少し削って、中の光を透過させています。

ガラス工芸品を作るための機械を取り入れ、表面の処理をおこなっています。通常、業界では使わないような工具ですが、ちょうちん造形の表現には必要な工具。

他にはない造形なので、他にはない製作方法、表現の工夫が必要となります。既存のものではない「何か」を作り出すため、常に技術の進化を進めています。
作業開始から1時間ほど経過すると、波の内側に銀河が現れました。

■完成

こうしてまた新しい造形が誕生しました。この「水都OSAKA」は御堂筋イルミネーションのために作られ、大阪府に寄贈予定になっています。次回の御堂筋イルミネーションではきっと色々な人たちを楽しませてくれるものだと確信しています。

御堂筋イルミネーションウェブサイト(http://www.pref.osaka.jp/toshimiryoku/illumi/
アーティスト桑山真弓ウェブサイト(http://ku-house.p1.bindsite.jp/

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